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【コラム】待機児童ゼロ先延ばしニュースから考える ~働くママ活用~

2017.06.23
ワークスタイル

ツナグ働き方研究所は働き方改革元年ともいえる2017年、『多様な働き方のミライを描く』をビジョンに掲げ、調査・研究活動をしております。
今回は待機児童ゼロ施策先延ばしのニュースから、働くママ活用のために知っておいていただきたいことをお話いたします。

「待機児童ゼロ施策」が先延ばしに

先月末、政府が進めていた「待機児童ゼロ施策」が2020年度末までに先延ばしされることがわかりました。
現時点で分かっている待機児童の数は2万3553人、しかし実態として自治体により異なる定義があるため「隠れ」待機児童となっている子供の数は6万7354人にものぼるといわれています。(※待機児童とは「認可」保育所への入所・利用資格があり、入所申請をしているにもかかわらず、入所できずに待っている状態の児童を指します。保護者が育休中の場合や、利用料が高額な認可外の保育所に通っている児童を含めていないなどの課題があります。)

先延ばしするにあたり政府は「女性活躍加速のための重点方針2017」では「女性活躍のための基盤整備」として、待機児童の解消に向けた保育士人材などの処遇改善、また企業主導の保育事業の活用を含めた多様な保育の受け皿の拡充、子育て安心プランに基づく待機児童解消などの取組みを推進するとしています。

しかし保育士不足や都市部での用地確保など、簡単には解決できない課題も多く含んでいるのが現状です。
人手不足により活躍を期待されている女性、とりわけ子育て期のママワーカーや今後、仕事の復帰を予定・望んでいるママにとって、待機児童ゼロの先延ばしニュースは意気をくじくものだったかもしれません。

「女性活躍」が注目される世の中。実際の女性の就業状況は?

ではここで女性の就業状況についてみてみましょう。生産年齢人口とされる15歳以上の人口は5728万人で、労働力人口と非労働力人口は役半数ずつです。
この非労働力人口のうち約10%、274万人の女性が就業希望者として数えられているわけですが、そのうちの102万人が出産・育児、また介護を理由に求職できないでいるのです。(2016年度 総務省/労働力調査)102万人もの就業希望者がいる状況にもかかわらず、待機児童ゼロの先延ばしにより「女性活躍」から少し遠のいてしまっているように思います。

保育所入所がかなったとしても・・・”表に見えない”待機児童問題

では子供の保育所入所がかなった働くママに話を戻してみます。
保育所に入所するためには、家庭の状況によって変わってくる利用指数(利用基準指数と調整基準指数を足したもので自治体によって呼称や指数の付け方は異なる)
を、算出します。高い点数を持つ児童から順番待ちをして空きがでた保育所へ入所を認められるのですが、必ずしも自宅や職場近くの希望園を提示されるわけでは
ないのです。もし提示された保育所の入所を断ってしまうとペナルティで減点され、その後の保育所入所は絶望的ともいわれており、なんとか時間をやりくりして
通常の倍以上の通勤時間がかかる保育所への送り迎えをしているパパ・ママも少なくありません。

本当に理解、してますか?

多様な働き方を推進していく風潮のなか、女性活躍への注目が集まっており、実際に子供を持つママたちの活躍する場面も増えてきています。
こうした状況を踏まえ、企業やマネジメント層にある方に働くママたちの現状を知っていただくことは大切だと思います。
まずは働くママたちへの「声掛け」といった小さな一歩を始めとして、働きやすい環境を作ることで、多様な働き方の土台を築き上げていくことはママたちのやる気や能力を引き出すきっかけとなるはずです。



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