Tsuna・Good!

「内定がゴールではない」のは、人事担当者にも言えること

2017.07.21
サービス

弊社コンサルタントの和田より、新卒採用担当者様がぶつかる「この内定者フォローで大丈夫だろうか?」という疑問・課題に沿ってチェックしながらお読みいただける内容でお送りいたします。

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サマーインターンシップ実施企業多数 怒涛の8.9月

東京では梅雨明けとなり本格的な夏がスタートしています。いつもならこの時期は来年の採用計画を練ったり、人事向けセミナーに参加したり、そして内定者のフォローの時期でもあるのですが、今年の夏、人事は多忙を極めそうです。
というのもサマーインターン実施予定の企業は昨年の約2倍となっており、実施企業のうち約4割がこの8、9月に集中し、19採用が8月から本格的に始まるからです。
内定者フォローは内定式(10月初旬)までが一つの山場であるため、サマーインターンシップ実施を予定しているのであればフォロー施策が手薄になることは避けたいものです。

今回は内定者フォローの観点から18年採用の最終チェックをしてみたいと思います。

18年採用の振り返り

内定状況調査を見ると内定率78.6%(7月1日時点リクナビ)73.3%(6月15日時点マイナビ)となっており昨年を上回る水準となっています。
学生の動きが3月に集中しており、説明会やES提出もこの時期がピークとなりました。理系・文系また地域差もあまりなく、全体に選考がスピーディに進んだことが伺えます。学生優位のシューカツであり平均2社の内定が出ている状況です。多くの企業が採用人数に達していないことから9月までは採用活動を続ける企業が約5割となっており、ナビサイトでの説明会も多く開催される予定です。
内定を複数保留したままの学生や、もっとよい会社があれば就活を続けたいと思っている学生も例年以上に多いと考えます。

数合わせの内定者はいないか

次に自社の内定者を今一度分析しましょう。
まず内定者の状況に応じ、次の3つのグループに分けてください。
1.志望度も高く、就活を終えており内定承諾書の提出もしている。内定者アルバイトや内定者イベントも積極的に参加しているグループ
2.入社意思はあるが他の企業との比較で悩んでおり決めきれていない
3.そもそも働くことにイメージがつかない、業界や会社に適性があるかを理解していない

人事担当者は1~3を、多少の意欲の差ととらえすべて内定者と考えてしまいがちですが実際、安心できるのは1のグループだけです。2と3のグループは他社へ流れて辞退される可能性、また入社に至ったとしても、早期離職の危険性を孕んでいることから真の内定者とは言えないのが事実です。
当然、注力ゾーンは2のグループですが2の中でも競合企業への意欲が高すぎる場合などは、あまり深追いせずフォロー内容に濃淡をつけることも必要かもしれません。

辞退防止のための情報提供

では次のステップです。
内定者は必ず不安を抱えているものです。自信を持てない人は「うまくやれるだろうか」と思い、自分に自信がある人も「自分が通用するだろうか」と不安が尽きることはありません。
内定フォロー時期にこの不安を払拭できるかが採用成功の鍵となります。

先のグループの1~3を同じ内定者集団と考えてしまうと、全員に同じ情報を提供しがちですが「欲しい情報を欲しい人へ提供」できるように考えたいものです。

グループごとに必要とされるフォロー内容

彼らが抱えている不安は「社風・仲間」「仕事」「社会」のどれにあたるか1のグループは、社会人になることや仕事をこなせるかについての自分への問いかけは終わっており、社会人になる覚悟ができていると思います。
ここからは会社の社風をより理解し、仲間と多く接触してもらうことで帰属意識(愛社精神や忠誠心)を育てていきます。

2のグループは競合と比較しているものが「社風・仲間」「仕事」など、人によって異なると思います。特に今年は異業種の内定をもらっている学生も多くいます。個別に話を聞きながら必要としている情報を提供するようにしたいものです。

3のグループは内定者とはいえ、まだ選考中の動機づけの段階の応募者と同じと言えます。プッシュ型の情報を多く、強く伝えないと、心に浸透しないまま辞退となってしまうかもしれません。

フォローの事例

最後は内定者の意欲を高めるため、実際のフォロー事項について考えましょう。
▶帰属意識を醸成する・・・社内表彰式や社員総会などへの招待、先輩社員との交流会、内定者用に名刺を作成するなど
▶仕事理解・・・職場見学、今年のナビサイトの改善点を考えさせる(あらためて業界や企業を知る)内定者報作成(職場インタビューなどを通じ理解を深める)など
▶自己理解・・・適性テストを人事がフィードバック、人事との個別面談など

まずは個々の内定学生の悩みを理解するために、面談やアンケートを行うのも有効な手段と言えます。

今年も暑い夏となりそうですが、気を抜かず駆け抜けていきましょう。

プロフィール

ツナグ・ソリューションズ コンサルタント 和田正美

1989年株式会社リクルートフロムエー(現リクルートジョブズ)入社。バブル期を人事部門で新卒採用担当として過ごす。その後、ベンチャーIT企業で人事総務業務全般を担当、総務人事・広報IR担当取締役となる。人事業務を幅広く担当する中、企業の課題を解決するには採用が最重要と考え、ツナグ・ソリューションズにて採用コンサルタントとして活動している。

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