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【社長コラム】裁量労働の”裁量” とは、誰にとっての裁量なのか

2018.03.02
メッセージ

最近、同年代の経営者の方々とお話しをする中で、よく出るフレーズがあります。
「若い頃はこうだったよね。今では絶対にあり得ないけど…」。
徹夜で企画書を書いた。お客様に深夜に呼ばれてクレーム対応した。
上司に罵倒され、意地になって仕事した事も今思えば…等々。

まだコンプライアンスという言葉も広く認知されず、メンタルヘルスという概念すら流通されず、ただがむしゃらに仕事をする中で、業績向上と自己成長を手に入れていた時代。
恐らく、今の時代においてそういった経験を口に出すことは、昔の武勇伝を飲みながら部下にクドクド語るのと同等に恥ずかしいという事以上に、まさにコンプライアンスという観点で許されない雰囲気に流されているのでしょう。

私はその雰囲気を決して否定はしません。
もちろんゼロサムで否定しません、ということではなく、当時の働き方で得られたものと失ったものがあり、また一方で、今の働き方で得る事ができるもの、そして手に入れる事ができないものがある。
そのプラスマイナスを考えると、今の潮流が“是”なのではないかという観点です。

ただ、不安はあります。
私はビジネスの世界に飛び込んで、ほぼ四半世紀になります。
その経験の中で言えることですが、人間性ではなくビジネスという世界においては、何もせずとも優秀な方が、一握りですが確実に存在します。
逆に、語弊を恐れずに言えば、その一握り以外の方はそうではないという事になります。その一握り以外の方で、且つその中の一部の方が、必死に、がむしゃらに仕事に取り組んだ結果が、全体としては“人”が大切な資源となる我が国の成長を支え、また個において、ビジネスマンとして、人として成長を手に入れることに繋がった事も否定できないのではないでしょうか。

その一握り以外の方で、且つその中の一部の方の働き方を否定することが起因で、先述した“人”が大切な資源となる我が国の未来に不安を覚える事をご容赦いただきたいと思います。極論ですが、一握りの生まれもっての優秀な方とテクノロジー、そしてその両者の土俵の中で働く大多数。
やはり私は不安になります。

繰り返しになりますが、今現在の働き方におけるルール、コンプライアンス、価値観をわたしは否定しません。先程の極論にならないように「働く社会像」を構築する事も、我々ツナグ・ソリューションズの仕事であり使命でもあると認識しています。

ただ、今、国会での「働き方改革」議論が政争の具となり、特に「裁量労働」に関しては、本質から離れ、ある意味どんどん骨抜きになっていくのを見るにつれ、
メダリストの不断の努力、取組みなどの背景、時間の使い方などを知るにつれ、
ゼロサムでこっちにしなければダメ、という事は、確実にやってくるグローバルな競争環境、生産性向上が必須とされる少子高齢化の国内事情においては、通用しなくなるのではないかと感じます。

もちろん、今後の「働き方」は裁量労働の観点だけではなく、労働人口の壊滅的減少に伴う大きな課題にも立ち向かう必要があります。
私達は、しっかりとそこへ向けた準備、サービスの提供、世の中への発信に努めて参ります。



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プロフィール

ツナグ・ソリューションズ 代表取締役社長 米田光宏(よねだみつひろ)

1969年生 大阪府出身。関西学院大学経済学部卒業後、株式会社リクルートフロムエー(現リクルートジョブズ)入社。 主にマーケティングや商品開発、組織コンサルティング業務を担当。一貫してアルバイト・パート採用領域に関わる。 株式会社リクルート首都圏FMカンパニー企画室長を経て、2007年株式会社ツナグ・ソリューションズ設立。 同社代表取締役社長就任。

お問い合わせ先

ツナグ・ソリューションズ 担当:広報企画課 川田(かわだ)
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