Tsuna・Good!

【社長コラム】新たな生産性向上を考える

2017.12.08
メッセージ

先月末、日経新聞一面にて連日特集されていた生産性問題。
特に日本の生産性は世界先進国の中でも低いとされています。
確かにGDPは世界3位ながら、一人当たりGDPは直近で30位。
OECD加盟35か国の中で労働生産性は22位と、先進国の中で日本は生産性が低いと認めざるを得ない部分もあるでしょう。

ここで、最近のキーワードである“忖度”。
“忖度”を辞書で調べるとこうあります。
『他人の気持をおしはかること。』
そうです。今、悪の象徴みたいに(笑)
語られているこの“忖度”という言葉は、まさに日本人的道徳観、価値観にそった言葉とも言えます。

豊臣秀吉は、上司である織田信長に指示されるわけではなく、冬の寒い日に草履を体で温めて差し出す。
その豊臣秀吉に、鷹狩で喉が渇いているであろうと、大きめのお椀に温めのお茶を。
喉が癒された次の一杯は小ぶりのお椀に熱いお茶を出した石田三成。
相手の気持ちや状況を推し量り、慮り、指示をされる訳ではなく、先回りして行動に移す。私達が幼い頃から学んできた価値観でもあります。

ではこの行動を「生産性」といった観点から考察するとどうでしょう。
全ての“忖度”した行動が、実を結ぶわけではありません。
そう言った意味では無駄な行為となり、生産性を悪化させる一因ともなります。

お客様の事を考え、チームの仲間を慮り、“忖度”し、先回りし、起こるかどうか分からない状態に備え準備をする。
この考えが100の部品を作ったら、生産性を考え10個の不出来を想定し110個作るという欧米的な考え方と、あくまで100個全ての完全体を目指し、手間暇をかけ、こだわった、かつての日本の製造業に繋がったのではないでしょうか。
日本独特の“おもてなし”も、その背景から生まれた価値観かもしれません。

現在の生産性議論が、昨今の様々な報道からも、そういったかつての日本的価値観を壊しているように思えてなりません。
またそのグローバルな基準に合わせることが、資源もなく、言語も含め市場開放性も低く、人口減で基盤となる内需成長性に乏しい日本が、相手の土俵にのって、勝負に勝てるのか…。
むしろ日本的価値観で差別化を図る方が…。
様々な考え方があると思います。

ただその日本において、先述通り、産業的に壊滅的な人口減が目の前にあることも事実です。
その事実を見据え、生産性向上にいち早く着手する必要があり、最優先課題とも言えるでしょう。

「会議を減らせ」「家で仕事しろ」「残業をなくせ」「与えられた仕事だけをしろ」…
少し悪い言葉でお伝えしましたが、カタカナになっているだけで、結果的にはそう言っている生産性コンサルティングや手法が巷に蔓延っているのも事実です。

そのような量的生産性の向上だけではなく、まさに“忖度”できるという競争優位を保ちながら、質的な生産性向上を実現する事が出来れば、売上が上がり、経費が減るという究極の生産性向上が実現するのではないでしょうか。

私たち自身がその難問に挑戦し、新たな生産性向上議論を、世の中へ発信していきたいと思います。



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プロフィール

ツナグ・ソリューションズ 代表取締役社長 米田光宏(よねだみつひろ)

1969年生 大阪府出身。関西学院大学経済学部卒業後、株式会社リクルートフロムエー(現リクルートジョブズ)入社。 主にマーケティングや商品開発、組織コンサルティング業務を担当。一貫してアルバイト・パート採用領域に関わる。 株式会社リクルート首都圏FMカンパニー企画室長を経て、2007年株式会社ツナグ・ソリューションズ設立。 同社代表取締役社長就任。

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