Tsuna・Good!

【社長コラム】ワークライフバランスの「新意」と「真意」

2017.11.02
メッセージ

近頃、またワークライフバランスという言葉が目立つようになってきました。
そもそもワークライフバランスという概念はどう始まったのでしょうか。

私と同年代(1969年生まれ)の方であれば、一度は聞いたことがある「24時間働けますか?」という某栄養ドリンクのCMフレーズ。
まさに高度成長、バブル景気に沸く1980年代の代表的フレーズです。
正社員男性×年功序列×幸せの基準が画一的…そんな時代でした。

それが1990年代以降、時代は変わっていきます。
バブルは崩壊し、それと同時にいわゆる日本的経営は終焉をむかえ、成果主義やリストラへの移行、正規雇用と非正規雇用(≠夢を追うフリーター)の二極化が進み、共働きが普通に。
そんな中で幸せへの価値観・基準も人それぞれになっていきました。

その背景に合わせるように外部環境も変化します。1991年に育児休業法が成立、1997年には男女雇用機会均等法と労働基本法が改正されました。
そして2001年に男女共同参画会議は設置され、「骨太の方針2007」にワークライフバランスが盛り込まれるのが、日本におけるそれの始まりです。
つまり、就労側の要請に応える形で始まったものが、ワークライフバランスといえます。

ただ昨今、また盛り上がり始めたワークライフバランスのそれは、就労側の要請というよりは、人材不足に悩む雇用側の取組み、就労側へのインセンティブの要素が強いと感じます。
「週3日、一日5時間で働いていいですよ」から、「週3日、一日5時間でもいいから働いて下さい」に。
極端に言えば、それぐらい意味が違います。

危惧されるのは“インセンティブは必要がなければなくなる”という性質を持っているという事です。本質的な意味を取り違えることで、その実現性は高まります。
私は世間や企業側の要請で右往左往するワークライフバランスではなく、働く人一人ひとりが心の底で意識をする、自分なりの視点をもったワークライフバランスが今まさに必要なのではないかと感じています。

私はワークライフバランスに関してこのように考えます。
確かに仕事と私生活のバランスをとることは大事なことです。
ただ、仕事は仕事、私生活は私生活と完全に切り離してしまうのもいかがなものでしょう。

バランスを「調和」として捉えると、仕事と私生活は繋がっているものであり、仕事の中で得たものを、家庭での会話に活かす。私生活を楽しむ中で、仕事でのヒントを得る。仕事においても、私生活においても、人は意識すれば成長できます。
切り離してしまうことによって人間成長の機会を損なうことは、悲しいことではないかと思います。

この映画から仕事のヒントを得よう!このマネジメントを家庭に活かそう!というような肩肘を張ったものではなく、楽しみながら、観たり聴いたりするものを、自然と自分の糧にしていく。
そんなワークライフバランスが実現できればと思います。

プロフィール

ツナグ・ソリューションズ 代表取締役社長 米田光宏(よねだみつひろ)

1969年生 大阪府出身。関西学院大学経済学部卒業後、株式会社リクルートフロムエー(現リクルートジョブズ)入社。 主にマーケティングや商品開発、組織コンサルティング業務を担当。一貫してアルバイト・パート採用領域に関わる。 株式会社リクルート首都圏FMカンパニー企画室長を経て、2007年株式会社ツナグ・ソリューションズ設立。 同社代表取締役社長就任。

お問い合わせ先

ツナグ・ソリューションズ 担当:広報企画課 川田(かわだ)
TEL:050-3816-5569
MAIL :contact@tsunagu.co.jp